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稼いでも、満たされなかった話をします。
大企業に就職して、副業を始めて、収入を2倍近くにしました。
当時の自分は「もっと稼げば不安がなくなる」と信じていた。毎日仕事して、週末も副業して、収入を積み上げていった。通帳の数字は確かに増えていく。それなのに、何かが足りないという感覚が消えなかった。
「まだ足りない。。」
何故かずっと満たされなかったんですよね。
副業を続けていたころ、週末に子どもと過ごす時間が、気づいたらほとんどなくなっていました。
娘がまだ小さかった頃の話です。土曜日の朝、寝ている娘に「仕事行ってくるね」と声をかけて出かけていく。帰ってきたら夜で、もう寝ている。そんな週末が続いていた。
「このお金は何のためにあるんだろう」と、ふと思ったことがあります。
老後のため?子どものため?でも今この瞬間、子どもとの時間が失われていた。数字を追いかけることに慣れすぎて、いつの間にか数字が目的になっていた。本来、お金は手段のはずなのに。
あの頃の私には、「お金の稼ぎ方」は教わっていた。でも「お金の使いこなし方」を、誰も教えてくれていなかったんです。
「使いこなす」というのは、節約することでも、増やすことでもありません。
「いつ・いくら・何のために使うか」を先に決めること。これが、使いこなすということだと気づきました。
ある月、副業で稼いだ分を丸ごと「家族の体験」に使ってみました。旅行・外食・子どもが行きたいと言っていた場所。収入は変わらなかったけど、その月の満足感が全然違った。「何のために稼ぐか」がわかっていれば、稼ぐ理由も見えてくるんですよね。
でも、、これに気づくまでに時間がかかりすぎた。
FPとして相談を重ねるうちに、同じ状態の方がたくさんいることを知りました。
「稼いでいるのに豊かさを感じない」——これは珍しいことではなく、むしろ共働き世帯の多くが感じていることでした。
原因を突き詰めると、シンプルです。「お金・時間・家族・仕事」の優先順位を、一度も整理したことがないから。
整理してみると、多くの方が「今やっていることの優先順位」と「本当に大切にしたいことの優先順位」がズレていることに気づく。そのズレが、「稼いでいるのに満たされない」という感覚の正体です。
「老後のためにとりあえず貯める」
「子どものためにとりあえず働く」
「とりあえず」が積み重なると、何のために頑張っているかが見えなくなるんですよね。
「豊かさの定義」は人によって違います。
毎週末に家族でどこかへ行くことが豊かさの人もいる。子どもの習い事に思い切り投資することが豊かさの人もいる。老後の旅行と趣味のために今から準備することが豊かさの人もいる。
どれが正解ということはないんです。でも「自分にとっての豊かさが何か」を言語化していないと、なんとなくお金を使い続けることになる。そしてどれだけ使っても、どれだけ貯めても、「満たされた」という感覚には届かない。
お金は手段です。「何のための手段か」を先に決めること。それだけで、家計の設計が「我慢の管理」ではなく「自分の人生の設計」に変わります。
お客様には、、お金の向かう先が見えた状態で、家族との時間を心から楽しんでいただきたいと思っているんですよね。
まず「自分は何を大切にして生きたいのか」を、言葉にするところから始めてみてください。
「自分は何のために働いているのか」という問いは、お金だけの問いではありません。収入・時間・人間関係・社会とのつながり、それぞれのバランスを整えたとき、人生は初めて「満たされた」と感じられるものです。家計の見直しはその入口の一つです。