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「成年後見制度って難しそう、使いにくそう」

そう思ってた人に、知っておいてほしい改正が入ります。


成年後見制度とは、認知症・知的障害・精神障害などで判断能力が十分でない人を法的にサポートする仕組みです。

家庭裁判所が「後見人」を選任し、財産管理や法律行為を代わりに行います。

認知症になった親が悪質な業者に高額な商品を買わされたり、不利な契約をしたりするのを防ぐセーフティネットなんですよね。

認知症患者が2025年には700万人を超えるとも言われる今、他人事ではなくなってきている問題です。


でも、、これまでこんな問題がありました。

💡 一度始めたら原則終身(本人が回復しない限り終われない)
💡 後見人の交代が難しい(重大な不正がないと解任できなかった)
💡 本人の自己決定権が制限されすぎる(「後見」に認定されると日常のほぼすべてを後見人が行う)

特に「後見」に認定されると、日用品の購入以外のほぼすべての財産行為を後見人が行うことになって、本人の自由が大きく制限されてしまう。

「死ぬまで後見人と付き合い続けなければならない」という拘束感が、制度を使いにくくしてたんです。


これが今回の改正で変わります。3つのポイント。

①後見類型の統合(本人の自己決定権を尊重)

現行の「後見・保佐・補助」の3類型を「補助」に一本化。

後見人の権限は包括的に与えるのではなく、必要な行為に限定した個別的な権限付与に変わります。

「お金の管理はしてもらうが、日常の買い物は自分でする」という形で、必要最小限の支援にとどめることが可能になります。

本人が自分らしく生活できる余地が広がる改正なんですよね。

②制度の途中終了が可能に

保護の必要性がなくなれば、家庭裁判所が認める形で制度を終了できるようになります。

たとえば「軽度の認知症で不動産の売却トラブルを防ぐために後見を開始したが、問題が解決した後は終了したい」というニーズに応えられる仕組みになるんですよね。

③後見人交代の要件が拡大

「重大な不正行為がある場合のみ」から「本人の利益のために必要なとき」に変更。

後見人との信頼関係が崩れた場合や、サービスの質に不満がある場合にも交代が認められやすくなります。


今から備えるなら、あわせて知っておいてほしい制度があります。

任意後見制度:判断能力があるうちに「将来の後見人を自分で決めておく」制度です。

法定後見より本人の意思が反映されやすく、信頼できる家族や専門家を事前に指定できます。

家族信託:財産の管理を家族に委託する仕組みで、法的な後見制度を使わずに柔軟な財産管理が可能です。

認知症になる前から準備できるので、特に有効な手段なんですよね。

エンディングノートの整備:医療・介護・財産に関する意思を記録しておくことも大切です。


親が元気なうちに、家族でこれらのテーマを話し合っておくことが将来のトラブルを大きく減らします。

「まだ早い」ではなく「早いほど選択肢が広い」んですよね。


成年後見制度は「判断能力が低下した後の守り手を決める制度」です。親が認知症になってから焦って動くのではなく、元気なうちに「任意後見契約」として後見人を自分で選んでおくことが、最も本人の意思を尊重した備え方です。


今すぐ家族でできること

① 親の資産状況を把握する

認知症が進んでから「口座がどこにあるか」「保険に入っているか」がわからなくなるのは多くの家庭で起きる問題です。元気なうちに「資産の棚卸し」をしておくことが大切です。

② 任意後見契約を検討する

判断能力があるうちに、自分で後見人を選ぶことができます。家族・信頼できる人物・弁護士・司法書士などを後見人として指定し、公証役場で公正証書を作成します。費用は公証役場への手数料・弁護士・司法書士への相談料を含めておおむね数万円です。

③ 家族信託も選択肢に入れる

家族信託は、財産の管理・運用を家族に委ねる仕組みです。成年後見制度より柔軟な財産管理が可能で、特に不動産の管理や売却を含む場合に有効な手段です。


「困ってから動く」ではなく「困る前に準備する」——これが財産管理における最大のリスクヘッジです。

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投稿者

yamaguchi.kohei99

yamaguchi.kohei99@gmail.com

ファイナンシャルプランニング技能士2級・AFP資格保有。兵庫県在住の2児のパパ。エンジニアとして数字と設計に強く、FPとの2刀流で家族のお金の不安を解決中。兵庫県立大学大学院卒業、国際学会の登壇・論文誌への掲載経験あり(奨学金半額免除)。ライフプラン設計、家計改善、教育関連相談、収入改善相談が得意。

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