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「親に片付けをすすめたんですが、全然やってくれないんです」

そういった悩みを30〜50代の方からよく耳にします。

高齢の親世代にとって「捨てる」という言葉は、心理的なハードルがとても高いんです。。

でも、言葉をほんの少し変えるだけで、反応がガラッと変わることがあります。


「捨てる」より「選び直す」という言葉に変えるだけで変わる

昭和・平成を生きてきた世代の多くは、「物を大切に長く使う」という価値観を持っています。

そのため「捨てなさい」と言われると、まるで自分のこれまでの生き方や価値観を否定されるように感じてしまう方も多いです。

そこで試してほしいのが、言葉を変えることです。

「捨てる」ではなく「今の自分に必要なものを選び直す」という表現にするだけで、受け取り方がまったく変わります。

「不要なものを処分する作業」ではなく「今の自分の暮らしに合ったものを残す作業」として位置付けると、参加意欲が生まれやすくなります。


整理整頓が安全に直結する理由

国民生活センターのデータによると、65歳以上の高齢者の事故の約8割は住宅内で発生しています。

転倒・つまずき・落下がその主な原因です。

モノが多い住環境では足元のスペースが狭くなり、転倒リスクが高まります。

整理整頓は「老後の安全な暮らし」に直結しているのです。

「終活の片付け=遺品の準備」というネガティブなイメージではなく、「転ばない・安全に暮らすための環境づくり」という切り口で伝えると、親に受け入れてもらいやすくなります。


クロゼット整理のすすめ方

衣類は量が多く、整理するとすっきり感が実感しやすいためスタート地点に最適です。

① ファッションショー形式で試着してみる

実際に着てみて「今の自分に似合うか」「着ると気分が上がるか」を基準に判断します。

着ていないのに「もったいない」という気持ちで残していた服が手放しやすくなります。

② 迷ったら「保留ボックス」を使う

「捨てる/残す」の二択ではなく、迷ったものは「保留ボックス」に入れます。

1か月後に確認して、その期間に一度も使わなかったものは不要品と判断できます。

③ 一度に全部やろうとしない

「クロゼット1段分」「引き出し1つ分」など「1日15分・1か所だけ」という小さな目標に分けて進めます。

一気にやろうとすると疲弊して続かなくなってしまいます。

④ 思い出の品は写真に撮ってから手放す

「残したいけど使っていない」というものは、写真に撮ることで「記憶として残す」という選択肢が生まれます。

着物をバッグにリメイクする、飾れる形で一部だけ残すといった方法もあります。


デジタル資産の整理も忘れずに

物の整理と同様に、デジタル資産の整理も年々重要になっています。

対策が必要な主なデジタル資産:

  • ネット銀行・ネット証券の口座(家族が存在を知らないことが多い)
  • 電子マネー・ポイント残高(失効するケースがある)
  • サブスクリプション(亡くなった後も引き落とされ続けるリスクがある)
  • 仮想通貨やオンラインゲームのアイテム

これらは「故人が持っていたことを家族が知らない」ままになるケースが非常に多いです。

対策として、以下を試してみましょう。

対策① エンディングノートに「どこに何があるか」を書き残す(IDやパスワードそのものではなく、在処を書く)

対策② パソコンのデスクトップに「見てほしいフォルダ」を作り、重要情報をまとめたファイルを置く

対策③ 使っていないサブスクリプションを定期的に解約して整理する


早めに始めることで家族の負担を大きく減らせる

遺品整理業者に依頼した場合、一般的な一軒家で50〜100万円以上かかるケースも少なくありません。

元気なうちに少しずつ整理を進めておくことで、家族の整理費用と負担を大幅に削減できます。

さらに、残すものと手放すものを「自分の意思で決められる」という大きなメリットもあります。

「物もデジタルも、今の自分に必要なものだけを残す」——これが終活整理の本質です。

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投稿者

yamaguchi.kohei99

yamaguchi.kohei99@gmail.com

ファイナンシャルプランニング技能士2級・AFP資格保有。兵庫県在住の2児のパパ。エンジニアとして数字と設計に強く、FPとの2刀流で家族のお金の不安を解決中。兵庫県立大学大学院卒業、国際学会の登壇・論文誌への掲載経験あり(奨学金半額免除)。ライフプラン設計、家計改善、教育関連相談、収入改善相談が得意。

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